「目に見えるものが真実とは限らない」
このフレーズでお馴染みのコンフィデンスマンJPが満を持して映画化されました。
長澤まさみ演じる「ダー子」や東出昌大演じる「ボクちゃん」の華麗なる詐欺と笑いが日本を飛び出し香港へ!
香港マフィアと天才詐欺師、それに加えて因縁深いあの人まで登場します。
予測不可能な騙し合いの末に、三つ巴の勝負を制するのは一体誰なのか。
感想と共に、見どころネタバレをご紹介していきます。
『コンフィデンスマンJP ‐ロマンス編‐』概要
【作品名】
コンフィデンスマンJP ロマンス編
【公開日】
2019年5月17日
【脚本・監督】
脚本 古沢 良太
監督 田中 亮
【主題歌】
Official 髭男 dism『Pretender』
【キャスト】
ダー子 - 長澤まさみ
ボクちゃん - 東出昌大
リチャード - 小日向文世
モナコ - 織田梨沙
五十嵐 - 小手伸也
『コンフィデンスマンJP ‐ロマンス編‐』あらすじ
詐欺師から足を洗い、ヒーローショーのバイトに勤しむボクちゃんでしたが、ダー子に召集され彼女の部屋を訪れます。
そこにはリチャードも居ました。
ダー子が2人に持ちかけた今回のオサカナ(ターゲット)はラン・リウという香港マフィアの女帝です。
目的は彼女が持つ、莫大な価値が付いたパープルダイヤ。
新たに加わったモナコを引き連れ、いざ香港へ向かいます。
ダー子はモナコと2人で占い師に変装をしラン・リウに近づこうとしました。
なんとか面識を持つことは出来ましたが、気難しくてなかなか食いついて来ません。
徐々に焦りをみせるダー子でしたが、ついにチャンスがやって来ます。
ラン・リウの屋敷に呼ばれたのです。
気に入られれば、お抱えの占い師として近づくことができる。
千載一遇のチャンスでしたが、そこには天才詐欺師ジェシーという男の姿が…。
そしてダー子は知りませんでした。
日本では赤星が血眼になって、ダー子達を探していることに…。
『コンフィデンスマンJP ‐ロマンス編‐』結末ネタバレ
予想外の手助けのおかげでラン・リウお抱えの占い師になったダー子とモナコ。
ジェシーもまた身分を偽りラン・リウに取り入ろうとしていましたが、ダー子とは過去に関係があったようで気まぐれに助けてくれました。
ここからはダー子とジェシー、どちらが先にラン・リウの信頼を得ることが出来るのか。
詐欺師の腕の見せ所なのですが、ラン・リウは手強く一筋縄ではいきません。
仕方なく、ダー子はジェシーと手を組むことにします。
しかしジェシーにまだ気持ちがあったダー子は、やっとのことで手に入れたパープルダイヤをジェシーと持ち逃げしてしまいました。
ヘリでの逃走寸前、その場に駆けつけたボクちゃんが決死の告白で引き留めようとします。
残念ながら、その気持ちはダー子に届きませんでした。
いよいよヘリへ乗り込もうとドアを開けると、そこには赤星の姿が。
ジェシーは最初からダー子の敵だったのです。
可愛がっていたモナコも、ジェシーが潜り込ませたスパイでした。
パープルダイヤは赤星の手に渡り、ダー子達はラン・リウに捕まってしまいました。
ダー子に一泡吹かせてやったとご機嫌な赤星とジェシーは、持ち帰ったパープルダイヤを鑑定にかけます。
結果はニセモノ。
なんと、騙されたのは赤星とジェシーの方だったのです。
最初から最後まで全部、嘘。
全てはダー子の計画通り、赤星はダー子にまた騙されたのでした。
『コンフィデンスマンJP ‐ロマンス編‐』ここに注目!
最初から最後まで全部、嘘。
この特殊な趣向に注目していきます。
大概の方は「どのあたりからが嘘なんだろう」と考えると思います。
答えはこの作品は自体が嘘つきです。
それが、最大の魅力です。
そして、ラストの種明かしに驚かされます。
それまでが前置きで、ラスト10分がこの作品の本番なのではないでしょうか。
こんなに豪華なキャストを集めて、演技をしながらさらに斜め上の演技で仕掛けてきます。
騙されることが面白い映画なので、存分に騙されてください。
騙されなかったら、それは損をしています。
「そんなバカな」という笑いを楽しむ映画なので、何も考えずに観るのはオススメしません。
存分に深読みをしてください。
深読みを超えた詐欺を仕掛けられていますので、安心してください。
嘘で構成された詐欺師の映画、そんな演出にご注目下さい。
『コンフィデンスマンJP ‐ロマンス編‐』まとめ感想
全てに騙されました。
最初から最後まで全部が噓で、見抜けないです。
映画の一番最後、本物のラン・リウが登場した時は声にならない驚きがありました。
劇中ではダー子達が最高の騙し合いに勝って喜んでいましたが、もしや全てを知って楽しんでいたのはラン・リウなの?
本当の詐欺師は誰だったの?
赤星さんて、ダー子のことちょっと好きでしょう?
謎が深まる今作でした。
そして次回作を期待してしまった、そんな方にはこの言葉を送ります。
コンフィデンスマンの世界へ、ようこそ。