映画『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』あらすじとネタバレ!結末は?

「ライ麦畑でつかまえて」の原作者、JDサリンジャーの伝記映画。執筆を始めた頃から、出版を止めるまでの出来事が描かれています。

1936年。JDサリンジャーは作家になるため、大学に入って創作を学びます。しかし第二次世界大戦がはじまり従軍したサリンジャーは精神を病み、なかなか長編を書き上げることができませんでした。

『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』あらすじ

1939年のニューヨーク。JDサリンジャー(ニコラス・ホルト)は周囲からはジェリーと呼ばれています。あるパーティーで喜劇作家の娘、ウーナ(ゾーイ・ドゥイッチ)に一目惚れするも相手にされず、何もかも上手くいかない冴えない日々を送っていました。しかし自身の才能を母に褒められ、創作を学ぶためコロンビア大学に入学します。

創作の授業の教授はウィット・バーネット(ケヴィン・スペイシー)。ストーリー誌の編集長でした。作家になるにはどうすればいいのかと問うジェリーにウィット教授はとにかく書いて応募しろと言い、言われた通りに書きまくるジェリーでしたが、なかなか採用されません。
弱気になったジェリーに、ウィット教授は「生涯を賭けて物語を語る意思があるかを考えてみろ」と言います。
ある日、休暇で両親と旅行にやってきたジェリーは、幼い姉弟を見てインスピレーションを受け、創作に没頭しました。大学に戻ったジェリーは、書き上げた短編をウィット教授に渡します。それを読んだウィット教授は「若者たち」を掲載すると言い、初の原稿料25ドルを支払ってくれました。
掲載を祝って友人とパブに繰り出したジェリーは、そこでウーナに再会し、再びダンスに誘います。ストーリー誌の作品を読んだウーナはダンスを承諾。二人は交際を始めました。
8ヶ月経ちましたがその後雑誌への掲載はありません。ニューヨーカーに掲載されたいジェリーでしたが、エージェントのドロシー(サラ・ポールソン)には出版されなければ意味がないため雑誌のレベルを落とせと諭されます。漸く書き上げた「マディソン街の反抗」が念願のニューヨーカーに掲載されることに。しかしいくつか修正を加えろと言われジェリーは反抗します。
ウィット教授に相談すると、主人公のホールデンで長編小説を書くように勧められ、その通りに執筆に取り組むことにしました。
そんな中、真珠湾が攻撃され第二次世界大戦が始まります。ジェリーは従軍することになり、壮行会が開かれますが、そこで戦時中のためニューヨーカーへの掲載が取りやめになったと聞かされ失意のうちに出兵しました。
ジェリーは各地を転々とし、イギリスにいた頃にチャップリンとウーナが結婚したというニュースを聞きます。その悲しみを糧にホールデンの物語を書き進めますが、ついにノルマンディー上陸作戦が始まります。戦地でもジェリーは頭の中でホールデンの物語を書き続けました。しかし友人の死や凄惨な光景に神経衰弱に陥り精神科に入院。執筆が出来なくります。
1946年。ようやくヨーロッパからジェリーは帰国。しかし一人ではなく、妻のシルヴィアを伴っていました。
ウィット教授とも再会を喜びますがもうホールデンは書けないと伝えます。ウィット教授はジェリーの選集を出すと言い彼を励まします。しかし、妻とは離婚、選集の出版もできないことになり自暴自棄になるジェリー。その最中に偶然知った瞑想を学び、戦争のPTSDは改善。執筆もできるようになりました。
そこへドロシーから「マディソン街の反抗」をニューヨーカーで掲載できそうだと聞かされます。編集者はとりあえずリライトして、修正前の方が良ければそちらを採用すると提案。しぶしぶ指摘の通りに書き直すと、ジェリー自身も修正後の方がよくなったと感じ、他の短編も助言が欲しいと持ち込みました。
ジェリーの作品は若いのに味があると評価され、年俸契約を結びます。周囲は一気に華やかになりますが、戦争の体験がフラッシュバックし、ジェリーは田舎に引っ越しそこで執筆に打ち込むことにしました。

『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』結末ネタバレ

そして、ついにホールデンが主役の長編小説「ライ麦畑でつかまえて」を書き上げます。しかしニューヨーカーでは掲載できないと言われ、別の出版社でもホールデンが理解できないと断られます。ドロシーがリトル・ブラウン社に送り、そこから出版することになりました。
出版された「ライ麦畑でつかまえて」は大ヒット。周囲はジェリーを誉めそやし、次を楽しみにしていると言います。それが重荷になっているジェリー。しかし晩餐会で出会ったクレア(ルーシー・ボイントン)が本をこき下ろし、少し気が軽くなりました。
「ライ麦畑でつかまえて」に共感した過激なファンが家の前にいるため、またおかしくなりそうなジェリーは、ニューハンプシャーに家を借り、そこで執筆に励みます。クレアも呼び寄せ一緒に暮らしはじめました。
青年会の監督もし、子供たちとも交流。そこへある少女が学校新聞のためにインタビューをさせてくれといいます。取材は断っていましたが学校新聞ならと引き受けました。しかし地方紙にそのインタビューが掲載され、 ジェリーは激怒。人に心を乱されるなら人を取り除けばいいと家の回りを塀で囲みます。
ウィット教授は、ストーリー誌の経営が苦しいためジェリーの話を掲載させてくれと頼みますがドロシーにしか会えず、掲載も断られます。
ある日、ウィット教授から直接電話が来ました。取り次いだクレアに切れといいますが、許しは学べないのかと言われ、しぶしぶ電話に出たジェリーは選集の序文の執筆を依頼されます。引き受けることにしたジェリー。ウィット教授とも再会します。二人は和解し握手をして別れます。
ある日、ジェリーはドロシーを呼び出します。夫にも父親にもなれず、作家にしかなれないがもう出版はしたくないというジェリーにドロシーは理解を示します。
ジェリーはこの後隠遁生活を送り、91歳でこの世を去るまで出版をしませんでした。

『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』ここに注目!

主演を務めるのはニコラス・ホルト。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のニュークス役や、「X-MEN」シリーズへの出演で有名です。孤高の天才作家の苦悩と孤独をしっかりと表現しています。

ウーナ役のゾーイ・ドゥイッチはあの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のリー・トンプソンの娘さん。母親に負けない美貌にも注目。

『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』まとめ感想

「ライ麦畑でつかまえて」の作者、JDサリンジャーの半生を描いた本作。劇中のジェリーのセリフには、’天才は何か欠陥がある’とあります。成功を手にするも、戦争の傷跡に苦しみ、周囲の人間を信じられなくなった彼は徐々に孤立し、最後には出版することを止めてしまいます。しかしそれでも執筆は止められなかった彼は、本物の孤高の天才であり、そのために素晴らしい作品を残すことができたのではないでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました